9月10日(土)追直漁港に灯台を新設しました。
室蘭港~追直漁港外防波堤までのルート
|
室蘭港で製作した灯台(高さ11m、重さ70t)を追直漁港に 海上輸送し、外防波堤に設置しました。灯台の大きさは高さ11m、重さ70tのコンクリート製で、設置に際しての最大の敵はうねりです。 追直漁港は海の難所。太平洋からうねりが止むことなく伝播し作業を苦しめます。 250t吊りの起重機船とは言え、船を上下させて吊り荷を大きく揺らし、場合によってはぶつけて壊すおそれがあるからです。
|
このため、作業の判断が重要になります。何日も前から風向き、強さ、気圧配置などから設置可能日を探りました。 7月末には設置準備が完了し、やっと待ち臨んだ日が来たのは1か月後の9月10日。 波高は小さいながらも、ときおり船を押し上げるうねりは力強く、しかもこの後、海象は時間とともに悪くなる予報で、チャンスはそう多くありません。 |
|
BIM/CIMを使用した施工シミュレーション
安全に作業するための打ち合わせも、欠かせません。 |
現場を3D化して、作業の状態を各人員がしっかりイメージします。 |
室蘭港での灯台積込の様子 灯台の重心は、玉掛け箇所より上なので バランスを崩し、倒れてしまう恐れがあります。 高所作業車を使用し、新設灯台に上段にロープを回し固定します。 |
|
灯台積込の様子 灯部のステージを損傷しない様に 中間に治具を使用し慎重に吊り上げます。 |
|
灯台運搬の様子 室蘭港から追直漁港に向けて、曳航します。 |
|
灯台設置の様子 船長の合図でクレーンオペレータが操作し、最後は全員が力を合わせ数少ない好機をものにし、所定の位置(孔)に収めました。 計画位置とのズレはわずか2㎝、精度よく据え付けることができました。 |
|
間詰コンクリート あとは動かない様に基礎をコンクリートで固め、約6時間の作業を無事に完了しました。 |
|
追直漁港外防波堤 灯台設置完了
|